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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

1884食目「食事療法Web Seminar〜サルコペニアと栄養サポート〜」講演させて頂きました!

今週のお題「ビフォーアフター」

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

「食事療法Web Seminar〜サルコペニアと栄養サポート〜」講演させて頂きました!【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

2022年12月21日水曜日、Web講演会『食事療法Web Seminar〜サルコペニアと栄養サポート〜』で講演させて頂きました。

配信元は二田哲博クリニック天神の食事カウンセリング室からです。

「食事療法Web Seminar〜サルコペニアと栄養サポート〜」講演させて頂きました!【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

講演会のテーマは

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適材適食

〜食事カウンセリングの時に私が気を付けていること〜

です。最近、食事カウンセリングの際に特に意識している3つのポイントについてお話させて頂きました。講演中に使用したスライド画像も掲載しながら、ざっくりと講演内容をまとめていきたいと思います。

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1 Sarcopenia

サルコペニアを防ぐ栄養指導のコツ

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▲まずは「サルコペニア」について、そして関連する「ロコモティブ・シンドローム」「フレイル」について言葉の意味を再度確認します。

その上で、

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▲健康を望む高齢者と取り巻く環境、そして「サルコペニア」と「メタボリック・シンドローム」の関係を整理します。

これを前提に、

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▲「ロコモティブ・シンドローム」と「フレイル」の関係も確認します。健康を望んでいても、取り巻く環境により、寝たきり・要介護のような望まない結果を招きかねません。

そこで、当院の患者を対象にアンケートを取りました。その結果は

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▲魚よりも肉を好み、1日に1度程度はタンパク質を多く含むものを摂っていること、そして圧倒的に野菜が足りていないことを示していました。

健康を得るためにも、糖尿病の治療を考慮する上でも、食事だけでなく運動についてもみる必要があります。その結果は

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▲全くやっていないという女性の比率の多さが目立ちました。

そして、サルコペニアを遠ざけるためには筋肉量を維持する必要があり、筋肉の素材となりやすいタンパク質の摂取について考察しました。

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▲例えば肉を100g食べたとしてもタンパク質を100g摂ったことにはならず、100g相当のタンパク質を摂るためには500g以上の肉を食べる必要があるのです。

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▲高齢の人の中にはタンパク質を「食べない」人や「食べられない」人がいるので、充分に判断し、それぞれに合わせたアドバイスやカウンセリングが必要です。

そして

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▲タンパク質は肉だけでなく、魚、牛乳、タマゴやダイズ製品にも含まれているので、これらをうまく組み合わせる事も大切です。

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▲健康な身体のためには筋肉を作り、維持しなければなりません。そして筋肉はタンパク質だけでなく、様々な食材から色々な栄養とエネルギーを摂り、そして身体を動かすことが大切です。

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▲運動とは身体を動かすことであり、それはスポーツやジョギングだけではなく日常の生活、家事や仕事の中にも運動はあります。そして、運動=筋肉を使う前に筋肉の素材となるタンパク質などを摂ることが大切なのです。

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まとめると、

  1. 筋肉を作り保つためには、食事と運動が必要。
  2. 筋肉の材料となるタンパク質、筋肉や骨を作るビタミン・ミネラルも。
  3. タンパク質は、夜だけでなく朝や昼にも摂る。
  4. 1日に必要なタンパク質の量は、年齢や性別、生活によって異なる。
  5. 高齢者は積極的にタンパク質を摂る必要がある。
  6. 1食あたり20g〜30gのタンパク質を摂る。
  7. タンパク質20gは、100g相当の肉や魚に含まれている。

ということです。

2 野菜

野菜を食べたくなっちゃうコツ

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▲ここまでタンパク質の話を中心にしてきましたが、食物繊維やビタミン、ミネラルも健康な身体づくりには欠かせない栄養です。そしてそれらを多く含む食材が野菜です。

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▲野菜には旬があり、四季折々に美味しい野菜が出てきます。旬の野菜は栄養価が高いだけではなく、美味しく、しかも手に入りやすい上に安いのです。

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▲たとえば今なら冬野菜。ダイコンはそのまま食べるよりも大根おろしにした方がダイコンの辛みの元であるイソチオシアネートという抗酸化物質がより多く含まれるようになります、など、単に「野菜を食べましょう」ではなく「●●という成分が含まれた旬の〇〇は美味しいですよ」と伝えた方がより野菜を食べたくなっちゃうのではないか、と私は考えています。

3 No! スティグマ

Go!アドボカシー

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▲No!スティグマ Go!アドボカシー。日本糖尿病協会が今最もチカラを入れているこの問題について考えてみたいと思います。

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まずは何よりも私たち医療従事者からスティグマを排除していかなければなりません。最も怖いのは「私は大丈夫」という過信と慢心。患者に対してスティグマがないかどうか。常に意識を持つことが大切ではないかと考えています。

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質疑

講演中に頂いた質問に改めて答えたいと思います。

Q 二田哲博クリニックでは多くの患者さんがおられると思います。スタッフの方も多くの方がおられると存じますが、先生やほかのコメディカルの方とどのような形で情報共有や患者さんの指導に当たられていますか?

A 主に電子カルテを介して患者の情報共有を行っています。ただし、患者から特に希望があり『医師に内緒にしてほしい』といわれたことやニュアンスが大事になってくる場面では直接コミュニケーションを取るようにしています。些細なこと、気づいたことなどもメモ書きや付箋のように電子カルテに各部署全スタッフが書き込んでいます。

Q サルコペニア対策としてサポートする患者さんを選ぶ基準はクリニック内で決められているものなどありましたら教えてください。

A 今回講演内で示したアンケートについては65歳以上の患者を対象として食事の実態調査や握力測定、(今回は紹介していませんが)5回立ち上がりテストなどを行いました。
通常の診療の中では、例えば待合室にいる患者に声をかけた時、立ち上がる姿を観察したり、歩行の状態を観て、必要であればサポートを行いますし、電子カルテに記録を残しています。なので、一定の基準というよりも、通常の業務の中で患者に関わるスタッフひとりひとりが気づいた時に行うというのが弊院のスタイルなのかも知れません。

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★がぉー!ポイント★

最後になりましたが、

ネットワークの先で参加頂いた医療従事者のみなさま、講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。 

今回、初の単独講演だったので、始まる瞬間まで正直ドキドキしていました。始まってみると、本当に多くの人がアクセスをしてくれていて、ただただ感謝です。本当に感謝です。

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。