今週のお題「手づくり」
今週のお題「行きたい国・行った国」
寒い日が続きますね。2月は特に寒いです。でもこの時期、美味しい魚がいます。サバです。
秋に獲れたものを秋鯖、冬に獲れたものを寒鯖と呼びます。そして寒鯖の旬が2月頃までとされています。
サバ(鯖、青花魚、鮄、英: Mackerel)
スズキ目・サバ科のサバ属(Scomber)・グルクマ属(Rastrelliger)・ニジョウサバ属(Grammatorcynus)などに分類される魚の総称。世界各地で食される。日本近海ではマサバ(真鯖)、ゴマサバ、グルクマ、ニジョウサバ(二条鯖)の計4種が見られる。
鯖を読む、という言葉があるようにサバはすぐに傷んでしまう魚です。
サバを読むの語源・由来
サバを読むは、数字をごまかす意味として江戸時代から使われている語。
その語源は、サバは傷みやすい魚で、数も多かったため早口で数えられ、実際の数と合わないことから、いい加減に数を数えることを「サバを読む」と言うようになり、数や歳をごまかす意味に転じたとする説が定説となっている。その他、サバを読むの語源には、小魚を早口で数えることをいう「魚市読み(いさばよみ)」から転じたとする説。魚のサバの語源には、数の多いことを意味する「さは」から転じたとする説があることから、「サバを読む」も同源とする説がある。
だから生のサバは新鮮だ、ということで特に美味しいですねー。でも旬以外でもサバを食べたい、そんなわたしとあなたのためにあるのが、サバ缶です↓
そしてサバ缶と言えば宮城!サバ缶で有名な木の屋石巻水産に行きました↓
とても美味しかったし楽しかったなー。とてもいい思い出です。ほかにも
と、サバ缶愛好家?だったりします。
が、今、サバが獲れずに大変なことになっているそうです・・・。しかも木の屋石巻水産の人がインタビューに答えています!
【サバ缶】出荷一時停止も 記録的な不漁…産地での深刻な悩みも
開けてすぐ手軽に食べられるサバ缶は、サラダや味噌汁に入れるなど、自分なりのアレンジで楽しむ人もいるなど、一時のブームで終わらず、食卓に定着しました。こうした中、水産食品会社・ 極洋は今月3日出荷分から、記録的な不漁などを理由に、サバの缶詰のうち、28品の出荷を一時停止したと発表しました。出荷一時停止のお知らせを受けて、東京・葛飾区にあるスーパーマルセイのお客さんからは、さまざまな声が聞かれました。
お客さん
「えーそうですか。『(サバ缶を)ちょっと買っておこうかな』という気持ちになります」
「サバって、1年中あって、なじみのあるものですよね。ないと困るなってそんな感じはします」
水産食品会社の極洋は、出荷の再開時期は未定としています。
◇
また東京・港区の缶詰専門店「カンダフル」では、既にサバ缶が手に入らない事態が発生しています。
カンダフル 鈴木正晴さん
「(サバ缶は)3年の(賞味期限の)日付が付く商品ですので、2022年(去年)の11月に作ったとしたら、2025年の日付が付くはずなんですよ」
サバは秋の終わりから冬に旬を迎えるため、本来なら2025年に賞味期限を迎えるサバ缶が並んでいるはずです。今、店で販売されているサバ缶は、1シーズン前に製造されたもののみで、今シーズンのサバ缶が全くといっていいほど入荷していないというのです。
◇
“サバ缶ショック”が広がる中、産地の悩みも深刻です。全国有数の水揚げを誇る宮城・石巻市を取材すると、「まあ、確かにサバ(の数)は減っていますよね。その代わりにイワシが多いんじゃないですか」という声が聞かれました。石巻魚市場によると、不漁だった昨シーズンのサバの漁獲量は約1万2000トンでしたが、今シーズンはさらに約9000トンに減少しました。その一方で、イワシが大量にとれているというのです。
石巻魚市場 佐々木茂樹代表取締役社長
「大きさがかなり小さいものしかとれなくて、加工用に回せるような中型・大型のサバが極端に少なかったです」
「今季多いサイズ」と「本来のサイズ」を比べると、その差は歴然です。今シーズンは、小さいサバが多いというのです。
◇
不漁の影響を大きく受けているのが、地元に数多くある水産加工会社です。宮城・美里町にある「木の屋石巻水産」では、石巻のブランド「金華サバ」を使ったサバ缶を全国に出荷していますが、缶詰に適した大きさのサバが揃わず、製造日数が大幅に減少しているといいます。
木の屋石巻水産 木村優哉・代表取締役
「(サバの缶詰の製造は例年)シーズン2か月か、2か月半あるんですけど、(今シーズンの製造は)10日はできていないですね」しかし工場を稼働させないといけないため、“イワシの大漁”がサバ缶のピンチを補うことになりました。
木の屋石巻水産 木村優哉・代表取締役
「サバができないなら、イワシの缶詰をどんどん作ろうと」
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専門家は、不漁の原因の1つとして、「イワシの大群がサバを漁場から追い出している」と指摘しました。
水産研究・教育機構 水産資源研究所 由上龍嗣さん
「水族館の大水槽にマイワシとサバを一緒に入れると、サバは水槽の底に追いやられます。海の中でもおそらくそういうようなことが起きている」
今シーズンいっぱい、サバの不漁は続く見込みのため、“サバ缶不足”の広がりが心配されます。
(2023年2月15日放送「news every.」より)
↑ニュース内にも紹介されていた水産食品会社極洋のサイト↓
サバ缶詰 一時休売のお知らせ
株式会社 極洋(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上誠)は、サバ缶詰につきまして、2023年2月3日 出荷分より一時休売いたします。
国産サバについては、昨年から記録的な不漁が続いているうえ、水揚げされるサイズが小型化しております。当社では、原料調達に様々な努力を重ねてまいりましたが、品質を維持しながら、安定的な供給を続けることが困難な状況となりましたので、今般、一時休売させていただくことといたしました。販売再開の時期は未定です。
お客様ならびにお取引先様には、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
対象商品
サバ缶詰 28品(※「さば照焼」、「さば生姜焼」の2品を除くサバ缶詰 全商品)
休売期間
2023年2月3日(金)出荷分より当面の間
本格的にサバは厳しいようです。加工された缶詰ならまだ売り場にあったりはしますがそれが無くなってしまったら、暫くは頂く事はできなくなるかも知れません。
でも大丈夫!
木の屋石巻水産のインタビューで答えているように、私たちにはイワシがいます!
イワシ(鰯・鰛・鰮)
狭義には魚類ニシン目ニシン亜目の複数種の小魚の総称である。
概要
日本で「イワシ」といえば、ニシン科のマイワシとウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシ計3種を指し、世界的な話題ではこれらの近縁種を指す。ただし、他にも名前に「イワシ」とついた魚は数多い(後述)。日本の古い女房言葉では「むらさき」とも呼ばれる。日本を含む世界各地で漁獲され、食用や飼料・肥料などに利用される。
しかもイワシはサバとは真逆で「大量」なんだそうです。
【富山】高岡の砂浜に大量のイワシ
富山県高岡市の松太枝浜の砂浜に約一キロにわたって大量のイワシが打ち上げられているのが見つかった。海岸を管理する県高岡土木センターによると、千匹程度とみられる。センターは十五日に回収する。
市民から連絡を受けた市とセンターが十三日、確認した。県水産研究所(同県滑川市)は原因不明という。研究所によると、富山湾の定置網にイワシの大群が入っている。一月三十一日〜二月一日の表層の平均水温は一二度と暖かく、水温低下の影響で弱って漂着したとは考えにくいという。
魚津水族館(同県魚津市)の稲村修館長は「富山湾内に入ってきたイルカやほかの魚に追われて沿岸まで来た可能性がある」と指摘。「北海道や新潟県でイワシが大量に漂着しており、日本海の変化を注視している」と話している。
新潟県糸魚川市の海岸では砂浜を埋め尽くすほどの大量のイワシが漂着している。松太枝浜は糸魚川市より数は少ない。高岡市などは漂着したイワシを見つけてもむやみに触らないように注意を呼びかけている。
大量は大量でも砂浜に打ち上げられてしまう程大量発生しているようです。なので多分大漁でもあるとは思います。
★ぴょん!ポイント★
イワシと言えば最近カタクチイワシの話をしましたね。アンチョビの話です↓
ちなみに福岡の場合は、フグが打ち上がっているようです↓
マイワシがいるからサバが獲れない、そんなことあるんですね。
魚は牛豚鶏と違って、多くの場合養殖できずに海から獲ってきます。それだけに自然の影響は避けられないです。魚を頂く時はそんな事を思いながら美味しく頂きたいものです。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。