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適材適食 -てきざいてきしょく-

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2273食目「イタリアンに培養肉は使わない!」合成食品禁止の法案可決

今週のお題「一生モノ」

「イタリアンに培養肉は使わない!」合成食品禁止の法案可決【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

2023年の年末にこんな記事を見つけました↓

「イタリアンに培養肉は使わない!」合成食品禁止の法案可決【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

イタリア、欧州初となる「培養肉」生産・販売禁止へ
動物細胞を人工的に培養してつくりだした肉(培養肉)。サステイナブルな食材のひとつとして注目をあつめる、いわゆる“LABOミート”に対し、イタリアが出した答えは「NO」だった。

先月、イタリア代議院は培養肉をふくむ細胞性食品および飼料の生産や販売を禁止する法案を可決。EUにおいて、培養肉の生産、流通、輸入を禁止する最初の国となった。違反者には製品の没収に加え、最大で6万ユーロ(約940万円)の罰金が課せられるという。遡ること2023年3月、同法案は農業省トップのフランチェスコ・ロロブリジーダ大臣により提案された。4月には、培養肉をはじめとする合成食品を禁止する同法案を政府も支持。法案可決を受け、ロロブリジーダ大臣は自身のfacebookで「健康の観点だけでなく、イタリアの生産システム、何千もの雇用、文化と伝統を守るため、今日承認された法律により、イタリアは合成食品の社会的、経済的リスクから守られる世界初の国となる」と高らかに宣言。同国の食肉産業を守るとともにイタリア伝統の食も守られた、と氏を讃えるコメントも寄せらたようだ。いっぽうで伊動物保護団体「OIPA」は、動物福祉や持続可能性の側面から培養肉は「倫理的な代替品」だと強調。伝統と革新、そして世界を取り巻く環境問題……。食の“リナッシメント”を培養肉ではおこさないとする政府の姿勢が明確化された今件。はたして、次なる「代替〇〇」は、かの国の首を縦に振らすことになるのだろうか?

イタリア、欧州初となる「培養肉」生産・販売禁止へ | TABI LABO

最近「今までの食材とは違ったもの」が出てきています。「新しい食材」です。こちらで取り上げました↓

今回の記事の対象となっているのは「培養肉」です。

新しい食材には色々な種類があります。こちらでもお話していますが↓

培養肉とは

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培養肉(ばいようにく)

動物の個体からではなく、可食部の細胞を組織培養することによって得られた肉のことである。
現在70社以上のスタートアップが培養肉に参入しており、牛・豚・鶏・子羊・鴨・魚・甲殻類・うなぎ・フォアグラ・ホタテなどの培養肉の研究開発が進行中である。またこのように、人工的に牛肉や豚肉、魚肉などを生産する技術を「細胞農業」と呼ぶ。
屠殺する必要がないので動物の犠牲を減らせること、牛一頭を約2年かけて育てるところを培養肉であれば2か月でできて生産効率が良いこと、厳密な衛生管理が可能であること、食用動物を肥育するのと比べて省スペース省資源で作ることができて地球環境への負荷が低いこと、抗生物質耐性菌リスクを低減できること、などの利点があり、従来の食肉に替わるもの(代替肉)として注目されている。
2040 年までに、肉の 60% が培養された細胞から作られ、世界中の食料品店やレストランで販売されると予測されている。

培養肉 - Wikipedia

動物の細胞を科学的に「培養」してできたもの。今回は「培養食肉」ということです。

「イタリアンに培養肉は使わない!」合成食品禁止の法案可決【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

代替肉のひとつ「培養肉」とは、字のごとく動物から採取された細胞をアミノ酸などの栄養分の入った培養液で増殖し、食肉をつくりだす技術。プラントベースの植物肉とことなりこちらは、いわば“肉そのもの”。味や食感のみならず、肉がもつ栄養成分を含んでいる。
だが、植物肉と異なり培養肉は販売にあたり政府からの認可が必要。現在のところ認可が降りる国はシンガポール(2020年)とアメリカ(2022年)の2ヵ国のみ。EU加盟国はまだ可否を決めかねている状況だ。

イタリア食文化を脅かす存在。伊政府「培養肉禁止」の法案を支持 | TABI LABO

擬似的な他のものではなく、例えば牛なら牛の細胞を科学的に増殖したものです。

 

★Grrrrrrrrrr!(グォーーー)ポイント★

ーーーあなたはこの培養肉を「肉」として捉えることができますか?

詳しい技術的なことや詳細はわかりません。

でも植物として考えてみるとどうでしょう。ある植物からその枝を切り取って土に埋めると改めて生えてくることがあります。花も咲き、実を付けることもあります。

工程や技術的な部分をまるっと除くと、これに似ています。

だとしても、何か抵抗を感じる人は多いようです↓

培養肉

  • 避ける    67.8%
  • 絶対に避ける 24.8%
  • 知っている  81.5%

科学力が高まり、バイオテクノロジーが進歩し、技術が高まり、自然の力を借りなくても済むようになりつつある中、私たち人間の心も問題、考え方の問題は置き去りになったままなのかも知れません。

とても難しい問題です。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。