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毎月季節の野菜を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役菜」。
私は健康なカラダづくりに役立つ野菜を【役菜やくさい】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える野菜たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。6月の役菜はエダマメです。
エダマメ
エダマメの旬は年2回、6月〜7月と10月です。
枝豆(えだまめ)
大豆を未成熟で緑色のうちに枝ごと収穫し、ゆでて食用にするもの。そのため豆類に分類されず、緑黄色野菜に分類される。
エダマメは緑黄色野菜に分類されますが、栄養学的には「マメ類」とした方がしっくりきます。エダマメはダイズになるまでの途中段階。最終的にはダイズになるので、マメ類的な特徴や栄養を含んでいます。
エダマメの旬は年2回
ダイズ(大豆)の未成熟の果実を若採りしたものを枝豆という。ダイズには日長が短くなると花芽ができる短日性の秋ダイズと、日長には影響を受けない夏ダイズがあり、枝豆は夏ダイズに属する。品種としては、実りが秋までかかる晩生種を成熟させて大豆として収穫するのに対し、早生種の未成熟な果実を夏場に枝豆として収穫する。日本においては主力品種である「錦秋」などに加えて、収量が多い、豆の粒が大きい、食味が良いといった方向性で新しい品種の開発が行われている(秋田県農業試験場「あきたのほのか」、サカタのタネ「とびきり」など)。枝豆向きの品種を成熟させて大豆として収穫することは、種子を得る場合を除き、通常は行われない。
ダイズの品種で、秋になるものと夏になるものがあることから旬が2回になるようです。エダマメは夏に花を咲かす品種が主流のようです。
茹でたエダマメと冷凍エダマメの栄養比較
エダマメを生で食べることは少ないですよね。茹でるか、茹でたものを冷凍したものが多いかと思います。では茹でたものと一度冷凍したものでは栄養に違いがあるのでしょうか。
エダマメの主な栄養素
主なソース: 日本食品標準成分表
分量 100 g あたり
|ゆで |冷凍 |単位
カロリー | 134 | 159 |kcaL
脂質 | 6 | 8 |g
飽和脂肪酸 | 0.9| 1.0|g
ナトリウム | 2 | 5 |mg
カリウム | 490 | 650 |mg
炭水化物 | 9 | 11 |g
水溶性食物繊維| 0.5| 1.4|g
不溶性食物繊維| 4.1| 6 |g
タンパク質 | 12 | 13 |g
ビタミンC | 15 | 27 |mg
カルシウム | 76 | 76 |mg
鉄 | 2.5| 2.5|mg
ビタミンB6 | 0.1| 0.1|mg
マグネシウム | 76 | 72 |mg
何と冷凍したエダマメの方が全体的に栄養価が高くなっているようです。
エダマメの栄養
エダマメの栄養
生の枝豆には可食部100グラム (g) あたり、熱量は135キロカロリー (kcal) 、水分は約71%含まれ、残りはタンパク質11.7 g、炭水化物8.8 g、脂質6.2 g、灰分1.6 gが含まれる。大豆と同様に栄養価が高く、植物性タンパク質や脂質、ビタミンE、食物繊維、カルシウム、鉄分に富むことに加え、ビタミンB1・B2は野菜の中では特に多く、大豆にはないカロテン、ビタミンC、カリウムも豊富に含まれている。サヤごと茹でることによって、これらの栄養素の流出を防ぐことができる。新鮮なうちにサヤごと塩茹でにしておけば、枝豆が本来持つ旨さや栄養を維持できる。ビタミンB1を多く含んでいるため、新陳代謝を活発にして夏バテを防ぎ、アルコールの分解を促進して悪酔いを軽減し肝臓を守る働きもする。枝豆に含まれるアミノ酸の一種であるメオチニンもアルコールから肝臓や腎臓を守る働きがある。
大豆の未熟果には、他の野菜ではあまり見られないサポニンやレシチン、イソフラボンなどの大豆特有の成分を持っている。サポニンは血液中のコレステロール値を下げ、レシチンは細胞の活性化に役立ち、内臓や神経を若々しく保つのに必要な成分といわれている。イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすることが知られている。
エダマメがサヤごと出てくるのは栄養をサヤの中に閉じ込めてそのまま出している、ということ。
エダマメと言えばビール
エダマメは食べてもビールは頂けない私ですが、それでもエダマメとビールのニコイチセットは知っています。ビールが美味しい暑い時期に旬を迎えるというのも理由のひとつですが、エダマメに含まれた栄養素に理由があります↓
エダマメの注目したい栄養素
メチオニン
枝豆に含まれる「メチオニン」は、肝機能を維持するうえで欠かせない栄養素です。必須アミノ酸のひとつであるメチオニンには、肝臓に入った毒素や老廃物を排除して、血中コレステロール値をコントロールする働きがあります。肝機能を高める働きがあるため、お酒を飲む人は積極的に摂りたい栄養素です。レシチン
大豆製品に多く含まれる「レシチン」も肝機能を高め、脂肪肝や肝硬変を予防・改善する効果があるといわれています。細胞膜を活性化する働きがあるので、肝臓の細胞も活性化させ肝機能を保護してくれるうれしい栄養素です。ビタミンB1
枝豆はビタミンB1も多く含んでいます。お酒を飲んだあと、なんだか疲れやすいと思ったことはありませんか?ビタミンB1は、糖質を体内でエネルギーに変えるのに不可欠な栄養素で、脳や神経系が正常にはたらくためにも重要な役割を担っています。しかし、アルコールを分解する際に大量に消費されてしまいます。皮膚や粘膜の健康維持を助けるはたらきもあるので、日常的にお酒を飲む習慣があるならビタミンB1を含む食べ物を日常的に摂取するといいですよ。枝豆のほか、落花生などの豆類や、カマンベールチーズ、豚肉などがおすすめです。このように、枝豆にはメチオニンやレシチン、ビタミンB1など、肝臓の働きやアルコールの代謝を助けてくれる成分が含まれています。味の相性だけでなく、栄養面でもお酒を飲むときにはぜひ一緒に並べておきたいおつまみなんですよ。
なるほど、納得です。かと言って
ーーーエダマメ食べているからたくさんビールを飲んでもOK!
ではないので、くれぐれも。
エダマメの種類
エダマメってとても種類が多いんです。
枝豆の品種
実は400種類以上あるとされる枝豆
枝豆として栽培されているものは大きく分けて3種類あり、種皮やサヤのうぶ毛の色の違いから、「白毛豆(青豆)」「茶豆」「黒豆」に区別されます。
毎年多くの種苗会社で新品種の開発が行われており、3つに区別されたなかでも数多くの品種が存在しています。また、異なる品種を掛け合わせることにより誕生する、第4の種類も数多く存在します。
各品種にはそれぞれ特徴があります。味は勿論、粒の大きさや、サヤや茎を被っているうぶ毛の色、早生か晩生かという収穫時期の違い等、現在では枝豆専用の品種が400品種以上あるといわれています。
代表的なエダマメの種類3種
枝豆 白毛豆(青豆)
サヤのうぶ毛が白い「白毛豆」(青豆)
国内で最も流通しており、癖がなく万人受けする一般的な種類の枝豆です。サヤのうぶ毛が白いものが多く「白毛豆」と呼ばれ、また種子の状態で、通常の大豆色もしくは薄い緑色をしたものを総じて「青豆」とも呼びます。主要産地は関東地方ではありますが、全国的に栽培されているのが特徴でもあります。一般的には、サヤは鮮やかな緑色、白色のうぶ毛が生え、節と節の間が狭く一つのサヤに2~3 粒の豆が入っているのが特徴です。早生か晩生、うぶ毛の色、粒の大きさ等の違いで様々な品種が存在します。白毛豆のブランド枝豆として、毛豆(けまめ)、小糸在来®(こいとざいらい)、はねっ娘会(はねっこかい)の枝豆などがあげられます。
枝豆 茶豆
薄皮が茶色い「茶豆」
一般の枝豆は関東地方の生産が多いのに対し、茶豆は東北地方が生産の中心になります。外見は普通の枝豆ですがサヤの中の豆が茶色の薄皮を被っていることから茶豆と呼ばれています。2粒サヤが主体の品種であり、3粒以上のサヤはほとんどありません。収穫の時期は8月上旬から9月中旬と白毛豆よりもやや遅い品種が多く、白毛豆より糖類を多く含むため、強い甘味と独特の風味があり、茹でたてはスイートコーンに似た強い香りがするのが特徴です。茶豆のブランド枝豆として、だだちゃ豆(だだちゃまめ)、黒埼茶豆(くろさきちゃまめ)などがあげられます。
枝豆 黒豆
薄皮がうっすらと黒い、「黒豆」
関西地方で多く栽培されており、京都の丹波地方等に代表される丹波の黒豆が有名ですが、一般的には正月用の煮豆等に使用されています。枝豆としては、黒大豆が成熟して黒豆になる前の若いものを収穫します。サヤの中で黒くなる前の状態のため、サヤの中の薄皮がうっすらと黒みを帯びています。大粒の豆と黒豆特有の深い甘味と凝縮されたコクが特徴です。旬は茶豆よりもさらに遅い9月下旬から10月中旬と収穫時期が短く、生産量も少ないため、あまり市場に出回ることはありません。黒豆のブランド枝豆として、紫ずきん(むらさきずきん)、丹波篠山黒大豆(たんばささやまくろだいず)などがあげられます。
私の部屋のベランダ農園のエダマメ
私もエダマメ、育てたことがあります↓
実を付けてはくれましたが上手く育てることができませんでした。(残念)
★Grrrrrrrrrr!(グォーーー)ポイント★
エダマメって英語で「edamame」というそうです。ちなみにgreen soybeansとも言うそうです。
鮮やかな緑色も、3粒ぐらいが仲良くサヤに収まっているのも、小さくてツヤツヤなところもエダマメのかわいいところ。かわいいだけでなく、私たちのカラダが喜ぶ栄養が詰まっているのもエダマメです。
ぜひ旬のエダマメをお楽しみください。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。