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適材適食 -てきざいてきしょく-

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613食目「コーヒーを飲んでBMIと中性脂肪が低くなるかはDNA次第!?」東京大学大学院農学生命科学研究科の発表から@大学ジャーナルON LINE

「コーヒーを飲んでBMIと中性脂肪が低くなるかはDNA次第!?」東京大学大学院農学生命科学研究科の発表から@大学ジャーナルON LINE【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

DNA=遺伝。カラダの設計図とも言われるDNAに記された情報は、顔かたちや目や肌、髪の色、体質やかかりやすい病気などに関わっているということが判ってきました。ところが、最近ではそのDNAが食習慣にも影響しているという事が判ってきたそうです。

 


朝やブレイクタイムに何気なくコーヒー。実はそのコーヒーを飲むという行動もDNAの中に記されているというのです。

 

 東京大学大学院農学生命科学研究科の加藤久典特任教授らは、日本初の消費者向け大規模遺伝子解析会社である株式会社ジーンクエストとの共同研究により、日本人約1万2千人のゲノム情報とWebアンケート情報を解析した結果、コーヒーの摂取頻度に有意に関連する東アジア人特有の遺伝子座を発見した。

 これまで欧米人集団で同定されていたヒト7番染色体上の7p21領域に加え、ヒト12番染色体の12q24領域もコーヒーの摂取頻度に関与することが日本人集団で示された。さらにこの座位について詳しく解析すると、12q24領域とコーヒー摂取量との関連には男女差があり、男性の方が女性よりも強く相関していることが明らかになった。

 

コーヒー摂取頻度に関与する、日本人特有のゲノム領域を同定 東京大学 | 大学ジャーナルオンライン

 

コーヒーを飲みたくなってしまう染色体は、

①ヒト7番染色体上の7p21領域

②ヒト12番染色体の12q24領域

にあり、②の方は女性より男性の場合に強く作用するらしいのです。

 

さらにレポートには

 ヒトゲノム上のコーヒー摂取量に関連する領域2か所について、BMI、総コレステロール値、中性脂肪値、HbA1c値を比べてみると、コーヒーを多く摂取する傾向にあるグループでBMIと中性脂肪が有意に低いという。本研究成果は、日本人集団におけるコーヒー摂取量とゲノムの関連を明らかにしたことから、コーヒーの持つ健康増進作用の生理学的機構の解明に寄与することが期待される。

コーヒー摂取頻度に関与する、日本人特有のゲノム領域を同定 東京大学 | 大学ジャーナルオンライン

コーヒーを多く飲むことで、BMIの値と、中性脂肪の値が低くなるという傾向がみられた、としています。

 

 

何をいつ、どれくらい、どのように食べるか。

これは性別、年齢、生活様式、仕事、収入、趣味趣向、人間関係、幼児期の体験、性格、ポリシーなど様様な要素が複雑に絡み合った結果、食習慣として現れてくるものだと私は考えていました。

ところが何を口にするのかがDNAに予め組み込まれていて、それが少なくとも食行動に影響している、ということも今後は考慮しなくてはならなくなるかも知れません。

 

  

★ぶー!ポイント★

 

コーヒー派、紅茶派なんて話は実は生まれる前から決まっているとしたら・・・。とても興味深い話、ですね。

 

さらなる研究結果に期待しましょう。

 

 

  

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。