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適材適食 -てきざいてきしょく-

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711食目「第4回糖尿病フォーラム西部」食事療法について勉強しにきました

「第4回糖尿病フォーラム西部」食事療法について勉強しにきました【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

2019年11月30日土曜日、福岡・天神で行われた第4回糖尿病フォーラム西部に参加しました。

 

「第4回糖尿病フォーラム西部」食事療法について勉強しにきました【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

菊池 洋平 先生(菊池内科医院 副院長)

『糸島市での糖尿病腎症重症化予防に対する取り組み』

  • 糖尿病腎症は透析理由の第1位。
  • 糖尿病治療の中断、未治療多いが多い地域。
  • 糸島市の地域的な特徴として第一次産業従事者が多く、経済的理由、農作業などの繁忙期が治療中断、糖尿病に帯する病識不足がしばしば問題となる。
  • 糖尿病連携シートを活用した医療機関と保健所の連携。
  • 糖尿病専門医が少ない。そのため自治体の糸島市が中心となり、熱心に取り組んでいるため円滑に進んでいる。

 

「第4回糖尿病フォーラム西部」食事療法について勉強しにきました【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

矢部 大介 先生(岐阜大学大学院医学系研究科 分子・構造学講座 内分泌代謝病態学分野 教授)
『糖尿病治療薬の効果と食事療法』

1)サルコペニア

  • 65歳以上になると糖尿病の人が増える。サルコペニアを起こさないように考慮することが必要。
  • サルコペニア予防のためには高齢になってからではなく、若い時期から介入すべき。
  • 2型糖尿病では筋肉低下から運動耐用能力低下が報告されている。
  • サルコペニア予防にはインスリン抵抗性改善も必要。
  • 高齢者ではタンパク質をしっかり摂った人の方が筋肉が維持できる。
  • 高齢者が、若年者と同等の骨格筋合成するためには、より多くのタンパク質を摂取する必要がある。
  • 骨格筋量を維持するためには、タンパク質摂取が重要。
  • 多くの場合タンパク質を夕食に摂ることが多いので、朝食・昼食のメニューにもタンパク質を取り入れることが大事。
  • 高齢者の多くは朝や昼に運動をすることが多い。運動するタイミングでタンパク質摂取を行うことでより効率的に骨格筋量を維持することになる。
  • 必須アミノ酸、ロイシンをしっかりとることも大事。必要に応じてアミノ酸サプリの検討も視野に入れる。

2)食べる順

  • 米飯の前に野菜を摂ることで、食後の血糖上昇、インスリン分泌が抑制される。
  • GLP-1:インスリン分泌、胃排出、食欲に関与
  • GLP :インスリン分泌、骨形成、脂肪蓄積に関与
  • 魚料理を米飯の15分前に食べることで、胃排出時間が2倍以上延長するため、食後血糖低下することが判った。が、実際に魚料理を15分前ということはなかなか難しい。5分前でも効果がある。
  • エネルギーコントロール等、糖尿病の食事療法で困難な場合も「食べる順」は比較的長期間順守できる。
  • 会席料理は、食事の提供順序から考慮しても血糖値や体重増加させない料理といえる。

3)薬

  • 尿に糖が排出されるSGLT2阻害薬だが、体重が減量し続けることはない。一定値下がるとその後体重はキープされる事例が多くみられる。
  • 糖質エネルギー比40%では糖尿病性ケトアシドーシスの可能性あるため、SGLT2阻害薬投与時は、糖質の量に注意が必要。

  

★ぶー!ポイント★

備忘録として要点を記します。

 

 

   

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。