今週のお題「手づくり」
2023年2月12日日曜日10時から九州大学医学部百年講堂にて第25回 福岡地区 実地医家のための糖尿病セミナーが開かれ、そこで講演させて頂きました。
第25回 福岡地区 実地医家のための糖尿病セミナー
日本糖尿病協会福岡県支部登録医・認定医・専門医部会(医師部会)福岡ブロック
- テーマ 糖尿病治療の最適化
- 総合司会 野原 栄 先生(国立病院機構 福岡東医療センター 糖尿病・内分泌内科 部長)
私は冒頭の加藤 巧 先生が座長を担当されたBasic Lectureにて
適材適食〜食事カウンセリングの時に私が気を付けていること〜
という演題で講演させて頂きました。
会場はセミナーの関係者がほとんどで、基本ネットワークによる同時中継でした。
タイトル通り、
- サルコペニア
- 野菜の摂取
- スティグマ
の3つについて管理栄養士としてお話させて頂きました。
講演1
糖尿病の治療アルゴリズム〜作成コンセプトとその実用性〜
座長 小寺 武彦 先生
演者 近藤 龍也 先生
講演2
糖尿病治療の最適化を目指したCGMの活用法
座長 野原 栄 先生
演者 西田 健朗 先生
何でも質問コーナー
司会 野原 栄 先生
コメンテーター
西田 健朗 先生
近藤 龍也 先生
に私も参加させて頂きました。以下に質疑の内容を改めて掲載します。
問 目標体重や高齢者の体重の考え方について管理栄養士さんからワンポイント
体重管理に関しては医療者側からみると「減量が必要」だと判断してもその必要性を患者が理解していないとどのような提案も受け入れてもらうことが難しいため、まずは患者自身に「減量の必要性を理解しているか」をよく確認してからその上で提案するようにしています。
問 カードシステムの使い方のワンポイント
糖尿病療養指導カードは1枚毎にテーマがあり1枚ごとに完結するような内容となっています。さらに各カードを見ながら患者にさらに詳しく判りやすい説明ができるような別シートも用意されています。私の場合、各患者のその時の話題に合ったカードを選び説明していて、必要に応じて患者に向けたオリジナルのメッセージを添えて渡しています。(*カードシステム=療養指導カード)
問 野菜摂取は経済的に厳しい人もいるがそのような人にはどうしたらよいか?
今回講演の中で紹介したような旬の野菜は安く入手できるため、特に勧めるようにしています。また、量に関する問題については、それぞれの野菜に適した保存方法を紹介したり、状況によってはカット済野菜や冷凍野菜を勧めたり、総菜の選び方を紹介したりなど、その患者の生活の中で最も実現可能なことを提案するように心がけています。
★ぴょん!ポイント★
▲質問コーナー中の様子(西田先生、近藤先生、私)
最後になりましたが、今回ご一緒させて頂いた
野原 栄 先生 (国立病院機構 福岡東医療センター 糖尿病・内分泌内科 部長)
加藤 巧 先生 (かとうクリニック 院長)
小寺 武彦 先生(こでら内科医院 院長)
近藤 龍也 先生(熊本大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 講師)
西田 健朗 先生(熊本中央病院 糖尿病・内分泌・代謝内科 部長)
先生方、並びにネットワークの先で参加頂いた医療従事者のみなさま、講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
梅の花が咲いていました。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。