今週のお題「人生変わった瞬間」
2022年11月26日土曜日、第71回福岡糖尿病セミナーが開催されました。テーマは「次世代に繋げる糖尿病診療への新たな取り組み」です。
福岡糖尿病セミナーでは私は世話人としてお手伝いさせて頂いています。
一般講演
- 薬局における管理栄養士の役割〜糖尿病に対する地域栄養支援の取り組みについて〜
- 退院時薬剤情報連携加算を活用した地域連携への取り組み
- 当クリニックにおけるDASC-8を用いた高齢2型糖尿病患者の生活機能評価について
- インスリン治療の進歩とスマートインスリンペンへの期待
3番目の「当クリニックにおけるDASC-8を用いた高齢2型糖尿病患者の生活機能評価について」は二田哲博クリニック姪浜の臨床検査技師 島崎 日奈子が発表させて頂きました。
特別講演
患者主体の糖尿病診療の電子化
中島 直樹 先生(九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター 教授)がご担当頂きました。要点として
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
・ 農業革命(紀元前50世紀)
・ 産業革命(17〜20世紀)
・ 情報革命(21世紀)21世紀に入り紙カルテから電子カルテに変わってもそれほど医療は変わっていない。今後何がおこるか判らない。
DXは多軸で進む1)患者エンゲージメント
:治療について患者自身に積極的に参加を促し治療を選択すること。治療へ積極的に参加すると患者満足度がアップし医療の質が向上する。
COVIC-19は医療の情報化促進した2)個別性の高い医療
:これまでの環境因子、遺伝子、患者の考えを含めて治療する必要がある。
→人間の頭で整理するのは難しくシステムを利用するのが良い
3)ELSI(Ethical, Legal and Social Issues)
:倫理的・法的・社会的課題。「エルシー」1990年にアメリカで始まった「ヒトゲノム計画」のなかで登場
4)LHS
:ラーニングヘルスソサエティー(Learning Health Society)の略。日々起こることが診療に還元され、医療の継続的な改善サイクルを生み出す医療システム。
10年後にDXの3軸が充実すれば個別にオススメの情報提供をしてくれるかもオンライン資格確認義務化 2023/3〜
- マイナンバーカードを利用して保険蔵鋒が確認できる
- 医療機関が結ばれるネットワークを作ることが目的
- 2024/秋頃保険証廃止されマイナカードに一本化される予定
標準型電子カルテ:3文書(診療情報提供書・退院時サマリー・健診結果報告書)・6情報(傷病名・アレルギー・感染症・薬剤禁忌・検査・処方)を対象としてオンライン資格確認等システムのネットワーク上で送受信できるようにすることが計画。
電子カルテもオンライン診療もPHRもデジタルヘルスの一部。
DXは今後始まることではなく、すでに始まっていること。どんな準備が必要?
オンライン資格確認
スマートフォンで患者とエンゲージメント
デジタルヘルスに注目
オンライン資格確認については当院でも現在準備中です。
マイナンバーカードの保険証化を皮切りに、今後デジタル化していくことは間違いないと思います。そのためにも最新の動向や情報に注意して、より確実でより繊細な医療の実現を目指していく必要があると考えています。
★がぉー!ポイント★
最後になりましたが、
一般講演 座長
佐藤 直市 先生(九州大学病院)
南 晴奈 先生(九州大学病院)
一般講演 演者
髙山 秋莉 先生(杉岡調剤薬局 管理栄養士)
髙𠮷 真弥 先生(九州大学病院 薬剤部)
前田 泰孝 先生(南昌江内科クリニック)
特別講演 座長
橋本 俊彦 先生(ウェルネス天神クリニック)
特別講演 演者
中島 直樹 先生(九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター 教授)
そして
本日会場で、ネットワークの先で参加頂いた医療従事者のみなさま、
講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
▲講演会終了後に臨床検査技師の島崎 日奈子と。お疲れ様でした!
(おまけ)
↑会場を出たらすっかりクリスマスでした!エルガーラ大丸のツリー。まだ1ヶ月早いけど。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。