今週のお題「部活」
2025年6月14日土曜日、第76回福岡糖尿病セミナーに参加してきました。
http://lcde-fukuoka.com/pic/panf/pdf_20250614_semi.pdf
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以下、備忘録として記します。
第76回福岡糖尿病セミナー
「ダイアベティスにおけるデジタルヘルスの活用」
一般演題
座長
大部 正代 先生(一般社団法人 FOOD&HEALTH協会 ククルテ 代表理事)
佐々木 伸浩 先生(百年橋リハビリテーション病院副院長)
1)デジタルツールを活用した食事療法のサポート
田村 あゆみ 先生(医療法人 南昌江内科クリニック 糖尿病療養指導士(CDEJ/LCDE)/管理栄養士)
2)新たな支援の可能性~糖尿病ケアにデジタルツールを活用してみよう~
永渕 美樹 先生(佐賀大学 医学部看護学科 生涯発達看護学講座 准教授)
3)薬局DXの初めの一歩
中村 泰朗 先生(総合メディカル株式会社 そうごう薬局天神中央店 糖尿病分野専門薬剤師)
4)昭和世代には、デジタルヘルスは難しい
都 研一 先生(地方独立行政法人 福岡市立病院機構 福岡市立こども病院 内分泌・代謝科 科長)
特別講演
座長
佐藤 雄一 先生(聖マリア病院生活習慣病センター 特別補佐)
普及期に入った糖尿病デジタルヘルス
前田 泰孝 先生(南昌江内科クリニック 南糖尿病臨床研究センター センター長)
これまではデジタル苦手な世代が患者だったが、今後はデジタルネイティブな世代が患者になることを意識していかなければいけない
CGM≒BGMとして取り扱えるようになってきた
- CGM=Continuous Glucose Monitoring=持続血糖測定
- BGM=Blood Glucose Monitoring=血糖自己測定
1型でBGMのみの人は少ない
2型でも1/2程度の人がCGM利用
AIを活用すると少ない労力でデータ管理できる可能性あり
「医療情報技師」の資格取得もオススメ
CGM7-8割使用していて、2週間以上継続して使っていればそのデータは信用してよいと判断してよい
BGMやCGMだけでなくデータ管理することで見えてくる患者の状態がある
BGMがCGMになることで情報量が多くなる
時間軸があるので患者の生活がみえる
介入には日々のCGMの結果に隠された生活を見る必要がある
リブレ使用継続することでTBRが減り、TIRが増える(低血糖が減る)
2型の患者でリブレを使用することで行動変容することあり
CGM使用すると食べると血糖値が上がることが判って調整できるようになる=血糖マネジメントが改善する
CGMをみると栄養素による血糖上昇の様子もわかる(脂質が0%だと急激な血糖上昇があるものの、脂質が入っていると急上昇が抑えられる)
有酸素運動はグルコース消費するためグルコース下降傾向になるが、無酸素運動は上がることもあるということを患者がCGMでわかることが大事。
低血糖を起こさずに安全に運動するためCGMをみながら自分のパターンをみつけて運動をするように勧めるのが良い。
運動後7-11時間後に低血糖リスクがある。これは生理現象でダイアベディスではない人も血糖下がる。
ハミガキと血糖値関係あり(サンスターとの共同研究)
ハミガキ習慣、歯間清掃、歯科通院、歯の本数と血糖マネジメント関連あり。
曜日で異なる血糖変動が発見されることあり
例:平日と休日で異なった血糖変動、シフトワーカーでシフト毎に血糖変動が異なる
低血糖の恐怖、高血糖の恐怖←高すぎる血糖変動、低すぎる血糖変動が行っていることが判る
食事写真などのAI判定は現在のところ正確性はないので、これを使ってカーボカウントはできない。
①知ること=自分の状態を知る
②考える=治療や生活は適切だったのか考える
③動く=よりよい治療や生活になるために動く
※この①~③を繰り返すことで血糖マネジメントが改善する
インスリンポンプ
ダイアベディス治療の手段として良いものだが、あまり普及していない理由
- コストとアクセスの問題
- 医療スタッフのトレーニングの負担
- 患者のデジタルリテラシーと受け入れ
- 肥大化した医療情報の処理と解釈の負担
- 医療保険の適用要件のアップデートと法整備の遅れ
アメリカでHbA1cに影響する因子はCGM使っているかどうか
健康上の不公平:年齢の問題、医療アクセスの問題もあるので環境整備も大事
★にょろにょろポイント★
最後になりましたが、
大部 正代 先生(一般社団法人 FOOD&HEALTH協会 ククルテ 代表理事)
佐々木 伸浩 先生(百年橋リハビリテーション病院副院長)
田村 あゆみ 先生(医療法人 南昌江内科クリニック 糖尿病療養指導士(CDEJ/LCDE)/管理栄養士)
永渕 美樹 先生(佐賀大学 医学部看護学科 生涯発達看護学講座 准教授)
中村 泰朗 先生(総合メディカル株式会社 そうごう薬局天神中央店 糖尿病分野専門薬剤師)
都 研一 先生(地方独立行政法人 福岡市立病院機構 福岡市立こども病院 内分泌・代謝科 科長)
佐藤 雄一 先生(聖マリア病院生活習慣病センター 特別補佐)
前田 泰孝 先生(南昌江内科クリニック 南糖尿病臨床研究センター センター長)
そして
本日参加頂いた医療従事者のみなさま、
講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
お知らせ)))
次回「第77回福岡糖尿病セミナー」は
日時 2025年12月14日日曜日 9:30〜12:30
場所 九州大学医学部百年講堂
で開催予定です。
今まで「土曜日開催」でしたが、次回は「日曜日」です。ご注意ください。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。