2023年3月7日火曜日、第24回 臨床業務実践講座｢糖尿病｣Web研修会で講演させて頂きました。タイトル通りWebメインの講演会です。
日比 徹 先生（医療法人秀和会 秀和総合病院 薬剤部長）が座長を務めて頂きました。
私は一般講演で
「適材適食〜食事カウンセリングの時に私が気を付けていること〜」
をテーマに話をさせて頂きました。
講演時に頂いた質問について以下に改めて記します。
問）高齢者が肉を食べて元気だということをテレビなどで観ることがあるが実際みんなに勧めて良いか？
答）腎機能を確認して問題がないようであれば肉や魚などのタンパク質摂取をおすすめして良いと考えます。
問）タンパク質の「質」として肉がオススメなのか？
答）一番大事なのは「患者の嗜好」に合わせることだと捉えています。効率の良いタンパク質摂取としては、ロイシンを含む動物性の肉などがオススメですが、いくら質の良いタンパク質でも患者の好みでなければ積極的に食べることは難しくなります。食べものに対して好き嫌いがない患者は良質な油の摂取も考慮して魚も積極的に勧めています。
問）病棟の薬剤師が患者に勧められることは？
答）低血糖が起こる可能性のある薬が処方されている際の正しい低血糖の対策方法だと考えます。低血糖の際に過剰に糖質を摂り高血糖になってしまったり、低血糖が起こる可能性が低い薬剤だけだとしても低血糖が怖いということを理由に菓子など食べ、血糖値の管理に大きな影響を与えることも実際に度々経験しています。
ワンポイントとしては今日の講演でお話させて頂いたように、食事＝夕食というイメージが多くの患者の中にあるため「毎食」というワードを使用して食事ごとにという点を強く印象づけるだけでも、それが朝食や昼食の見直しにも繋がる可能性は充分に期待できるのではないかと考えます。
その後、特別講演として下野 大 （二田哲博クリニック[ 姪浜 ] 院長）が
「糖尿病治療 次の一手を考える」
をテーマに講演させて頂きました。
★ぴょん！ポイント★
最後になりましたが、
日比 徹 先生（医療法人秀和会 秀和総合病院 薬剤部長）
並びにネットワークの先で参加頂いた医療従事者のみなさま、講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
