特別お題「今だから話せること」
私はYouTubeチャンネル「こぞのあゆみチャンネル」も公開しています。
公開中の動画のひとつに
医療従事者向け「とある管理栄養士の食事カウンセリングの様子」全編YouTube
というのがあります。
先日この動画にコメントを頂きました。
ブロコリ依存症
4月から病院管理栄養士になります。
実際の栄養指導の場面を再現されていて、とてもわかりやすく勉強になりました！
まさにこのような動画を探していました。
ありがとうございます！
とっても嬉しかった！のと、せっかく頂いたコメントなのでここでお返事を書かせて頂きたいと思います。
★ぴょん！ポイント★
まずは国試合格そして就職おめでとうございます。
4月から医療機関で管理栄養士として勤務されるとのこと、期待と不安なことだと思います。私の動画にたどり着いたことから、管理栄養士が担う仕事の責任に対して、真面目に向き合っている人ではないかな、って想像しています。
ご覧頂いた動画は今、まさに医療現場で食事カウンセリングを行っている人、つまり私と同じ立場の人たちと情報共有を目的にしています。
管理栄養士は「ことば」を使って治療していきます。そして患者さん毎にカウンセリング内容は違います。同じ患者さんでも時間が経てば状況が変化していくので以前と同じカウンセリングではないのです。それくらい食事カウンセリングとはこれと言ったマニュアルもなく誰にでも当てはまる正解はないのです。
動画の中で私が伝えたかったのは「こんなやりかたもありますよ」というひとつの方法、例なのです。何に注目し、何に気を付け、どうやって話を進めていくのかの私なりの方法です。
ですから、4月からの勤務先で私の方法が合わないことも充分にあり得ます。治療の目的や患者さんの状態によっては形を変えて柔軟に対応していくのが食事カウンセリングの大変なところであり、難しさであり、面白さでもあり、楽しさで、魅力でもあると私は感じています。
ただ、いつどんな時も変わらないもの、それは私たち医療従事者は「患者さんの病気を良くするんだ！」という強い気持なんだと私は信じています。
食事は生きること、そのもの。だからこそ、管理栄養士の仕事は病気やケガを治すだけでなく、人生に関わる、そんな仕事だと私は感じています。
私も管理栄養士になりたての時は、たくさん失敗しましたし、毎日のように怒られました。うまくカウンセリングができずに落ち込んだり悩んだこともありました。
でも、それらの経験が今の私の基礎になっているって実感しています。
患者さんから「話を聞けてよかった」と言ってもらえるような素敵な管理栄養士になってください。きっとなれます。
学会などで一緒になることがあればぜひをかけてくださいね。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
