今週のお題「30万円あったら」
今週のお題「朝ごはん」
毎月季節の果物を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役果」。
私は健康なカラダづくりに役立つ果物を【役果やくか】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える果物が持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。7月の役果はスイカです。
スイカ
スイカの旬は5月中旬〜8月ぐらいです。
スイカ(西瓜・水瓜、学名: Citrullus lanatus)
果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草。また、その果実のこと。原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯で、紀元前4000年代にはすでに栽培されていたとされる。西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語:シーグァ xīguā)に由来する。日本語のスイカは「西瓜」の唐音である。中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜とされるためこの名称が付いた。夏に球形または楕円形の甘味を持つ果実を付け、緑に黒の縞模様のほか、縞がないものや深緑のものなどさまざまな品種がある。
スイカの名産地
同様には♪スイカの名産地♪という楽曲がありますが、果たして日本のどこがスイカの名産地なのでしょうか。
農林水産省のサイトには
すいかの生産量の多い県をおしえてください。
こたえ
2019(令和元)年のすいかの出荷量が多い都道府県は、1位が熊本県で4万9100トン、2位が千葉県で3万5900トン、3位が山形県で2万7200トンとなっています。
さらに詳しくみてみると、
順位 都道府県 生産量 シェア(構成比)
– 全国 324,200 (t) –
1位 熊本 52,100 (t) 16.1%
2位 千葉 38,800 (t) 12.0%
3位 山形 31,100 (t) 9.6 %
4位 鳥取 17,900 (t) 5.5%
5位 新潟 17,300 (t) 5.3 %
5位 長野 17,300 (t) 5.3%
7位 茨城 15,100 (t) 4.7%
8位 愛知 14,100 (t) 4.3%
9位 石川 13,700 (t) 4.2%
10位 秋田 13,200 (t) 4.1%都道府県別のスイカ生産量と全国シェア(2019年)
となっていて、圧倒的に「熊本県」が生産量が多く、スイカの名産地だと言えます。
熊本県は福岡県の南、だったら福岡でも栽培できそうなのですが、とりあえずベスト10には入っていないようです。なので、福岡のスイカ生産について調べてみたら、意外なことが判りました↓
福岡市唯一の生産地で収穫「きたざき西瓜」初競り
「きたざき西瓜」、福岡市唯一のスイカ生産地で収穫されました。27日朝、その初競りが行われました。
「きたざき西瓜」の初競りは、午前7時すぎから福岡市中央卸売市場青果市場で行われました。「きたざき西瓜」は、福岡市で唯一の生産地、西区の北崎地区で、農家3軒だけが生産しています。売りはシャリシャリした食感と甘さです。例年は、平均で糖度13度ですが、きのうの計測では14度と、甘く仕上がっているということです。試食させていただいた記者も、この表情、「種出すの忘れた!」JA福岡市きたざき西瓜部会・楢崎光輝さんも「丹精込めたスイカなので美味しく食べてもらえたら。ちょっと色が黒っぽいスイカの方が美味しい」とアピール。初競りでは、12キロ以上の最上級「プレミアム」1玉が、1万円で競り落とされました。JA福岡市では、お盆前頃までに9万玉の出荷を目指すとしています。
なんと福岡市ではほとんでスイカを生産していないようで、唯一の福岡市の北崎というところで作っているとのこと。北崎???福岡住みの私でもピンとこない場所。マップで確かめてみると↓
↑地図の右下が福岡市西区の姪浜駅。そして左上のピンがたくさん刺さっているところが北崎地区のようです。北崎とはこんなところなんだそうです↓
なんだかとってもリゾートチックな場所。同じ福岡市とは思えない素敵なところですね。ここで福岡市内で唯一、スイカを栽培しているんですねー。
スイカは果物?野菜?どっち?
スイカと言えば、果物なのか野菜なのか論争が活発ですよね?もしあなただったらどっちと答えますか?
テレビ番組でも取り上げているみたいです↓
『スイカは果物?野菜?』(す・またん!6/30放送分)
ということで調べると色々なサイトで取り上げていました。その中のひとつの記事はこんな感じ↓
スイカは野菜と果物のどちらなのか
実はスイカが野菜なのか果物なのか、統一された定義はありません。生産者側と消費者側の視点によって扱いが変わり、野菜とも果物ともいえます。生産者の視点では栽培方法や特性から野菜に分類されていますが、消費されるときには果物として扱われています。
生産者側の視点である農林水産省では、野菜の生産や出荷の統計においては「果実的野菜」、食料需給表においては「野菜(その他の野菜)」に分類されます。
果実的野菜とは野菜に分類されるもののうち、一般的には果物と認識されているものです。スイカのほかにも、メロンやイチゴも果実的野菜です。
一方、消費者側から見た視点では果物に分類されます。総務省の家計調査では「果物(生鮮果物)」、厚生労働省の国民栄養・健康調査では「果実類」に分類されます。
野菜とも果物とも言える、それがスイカなんだそうです。
じゃあ、野菜と果物を分けるのはどういうポイントかと言うと、
野菜と果物の違い
ここからは野菜と果物の違いについてみていきましょう。野菜とは
野菜は草本性食用植物の総称のことです。おもに葉や根、果実などを副食として食べるものです。一年生の草本植物は、発芽してから一年以内に花が咲いて実ができ、枯れてしまいます。スイカは一年生の草本植物であり、栽培方法が野菜と同じであるため野菜に分類されます。メロンやイチゴも同様です。果物とは
果物は草や木になる食用の果実のことです。一般的には甘味のあるものが多く、調理しなくても食べることができます。農林水産省では、二年以上栽培する草本植物、及び木本植物で果実を食用とするものを「果樹」と定義しています。このことから、スイカは果物ではなく野菜ということになります。
定義から考えると、スイカは「野菜」になるようです。確かにスイカは木ではなくツルのような茎の先になります。
その昔スイカはまずかった・・・?!
今みずみずしくて、甘いスイカですが、昔は美味しくなかったんだそうです。
7世紀のイタリアの画家ジュゼッペ・レッコが描いた「スイカ、かぼちゃ、花のある静物画
スイカ 歴史原産地は熱帯アフリカで、南アフリカ中央部カラハリ砂漠と周辺サバンナともいわれている。現代において世界各地で主に栽培されているスイカ(ウリ科スイカ属ラナツス種ブリガリス亜種)の原種は、アフリカ北東部コルドファン地方(スーダン)産コルドファヌス亜種である可能性が高い。他にアフリカ北東部原産のCitrullus lanatus var.colocynthoides、西アフリカ原産のエグシメロンなど様々な説が存在する。紀元前4000年代にはすでに栽培されていたとみられている。リビアでは5000年前の集落の遺跡よりスイカの種が見つかっていることから、それよりも以前から品種改良が行われていたことが判明している。
200年前に描かれた絵画の中のスイカは、慣れ親しんでいる私たちの知っているスイカとは何か違って見えます。中の赤い部分が分割しているような。さらに調べました↓
古代のスイカは気分が悪くなるほど苦かったのに、なぜ食用とされていたのか?
知られているものとしては最も古い植物のゲノムを解読することに成功したそうだ。それは石器時代にサハラ砂漠の羊飼いが食べた「スイカ」だ。正確にはスイカの種に含まれていた遺伝子である。6000年前の古代スイカのタネは、1990年代にリビアの洞窟遺跡「ウアン・ムフギアグ(Uan Muhuggiag)」で発見された。『Molecular Biology and Evolution』(2022年7月30日付)に掲載された研究よると、洞窟内は空気が乾燥して、塩分も多いため、食事の際に地面に落ちたと思われるタネがうまい具合に保存されてくれたのだという。現代のスイカは甘くて美味しいが、当時のものは苦くてとてもじゃないが食べらないそうだ。古代のスイカは気分が悪くなるほど苦かった
ゲノム解析の結果、種はアフリカで最も古い作物の1つである野生のスイカのものであることが判明した。現代の甘くて美味しいスイカと違い、古代のスイカはおそらく「気分が悪くなるほど苦い果肉」だったろうという。そんなものが、一体どのようにして甘い果汁たっぷりのスイカに栽培化されたのか?今回の発見はそれを解明する貴重な手がかりであるという。また、古代人の食生活やライフスタイルを知るうえでも重要であるとのことだ。古代人はなぜ苦いスイカを食べたのか?
この研究では、キュー・ガーデンズ(英国の王立植物園)が所蔵する他のスイカのゲノムも解読されている。それによると、羊飼いは苦いスイカを意図的に採取した(あるいは育てた)と考えられるという。この事実は、スーダンで発見された最古の種に残されている歯形を裏付けているとのことだ。だが、そもそもなぜそんな苦い果物を食べようなどと思ったのだろうか?果実じゃなく種を食べていた
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのドリアン・フラー氏は、「種は食用脂が豊富で、保存も輸送することもできます」と、第三者の立場から説明している。「スイカやカボチャの種はおつまみとして食べられます。種が欲しくて栽培されることだってあるでしょう」ちなみに『Nature Genetics』(2019年11月1日付)に掲載された別の研究では、古代のスイカの苦味や、現代のスイカの赤い果肉のもとになった遺伝子の突然変異が特定されている。だが、歴史のどの時点で現在のスーパーで売られているようなスイカになったのか、詳しいことはわかっていない。
かなり衝撃的?なスイカの画です。同様に昔のスイカが描かれている画を探してみました↓
まるで別物!スイカ品種改良の歴史がわかる絵画が面白いwww
パカッと割ると中からはみずみずしい真っ赤な甘い果肉が顔をだす…そう、それは夏の風物詩…スイカ。今でこそスイカと言えば真っ赤な果肉ですが、実はこれ…品種改良によってできたものなのです。昔のスイカは今のように赤くもなければ、甘くもありませんでした。絵画をみるとその品種改良の歴史が分かり、描かれた当時のスイカがどのようなものだったかが知ることができます。
私の感想になってはしまいますが、グロいと思ってしまいました。
そもそも昔のスイカはとても苦かったこと。そして赤い果肉の部分ではなく種をおつまみ?として食べていたこと。など現在とはまったく違うスイカに驚きを隠せません。なにより、この200年の間にあんなに甘くてみずみずしくて美味しいスイカに品種改良できたその努力と技術にビックリしてしまいました。
交通系の「スイカ」
今や「スイカ」と言えば交通系ICの「Suica」の方を思い浮かべる人の方が多いかも知れません。
Suica
鉄道、バス、お買い物などでご利用いただけるJR東日本のICカードです。
Suicaそのものは関東・東北を中心とした鉄道網を持つJR東日本の発行する交通系ICです。その名の由来は
Suica ICカードの名称
「スイスイ」行ける「IC」「カード」の意味。
Super Urban Intelligent CArdの略。https://www.jreast.co.jp/youran/pdf/2013-2014/jre_youran_group_p63_67.pdf
Super・・・・・素晴らしい
Urban・・・・・都市
Intelligent・・・知的
CArd・・・・・カード
の頭文字を取って「Suica」のようです。
しかもロゴが鉄道路線を示す白と黒の線。ぐるりと円を描くように走る山手線など東京の路線網をイメージさせる構図。それらがスイカのように見え、しかも誰もが知っている名前だというかなり考えられた名称とロゴ、ですよね。
現在ではSuicaだけでなく、地域の鉄道会社ごとにカードがありますよね。
交通系ICカード全国相互利用サービス(こうつうけいアイシーカードぜんこくそうごりようサービス)
日本の乗車カードのうち、非接触型ICカード方式を採用している電子マネー機能付き乗車カード(以下、「交通系ICカード」と記す)のうち以下の11団体が発行する10種類のカードについて、乗車カード機能及び電子マネー機能を(一部例外を除き)相互に利用可能としているサービス。2013年3月23日から開始された。
- 北海道旅客鉄道(JR北海道、Kitaca)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本、Suica)
- 東海旅客鉄道(JR東海、TOICA)
- 西日本旅客鉄道(JR西日本、ICOCA)
- 九州旅客鉄道(JR九州、SUGOCA)
- パスモ(PASMO)
- 名古屋交通開発機構(マナカ)・エムアイシー(manaca)
- スルッとKANSAI(PiTaPa)
- 福岡市交通局(はやかけん)
- 西日本鉄道(nimoca)
上記各社が発行する10種類のカードを総称して10カードと呼ぶことがある。
あれ?
- 九州旅客鉄道(JR九州、SUGOCA)
- 福岡市交通局(はやかけん)
- 西日本鉄道(nimoca)
って結構九州・福岡って代表的なカード3つもあって、全国的にも交通系ICが充実しているのかも!?知れません。
ご存知の通り、電車やバスと言った交通機関だけでなく、自販機で使えたりと利用できる範囲はとても増えていて、切符購入などの手間を省くなどキャッシュレス化で生活を便利にしてくれるアイテムです。まさにSuper Urban Intelligent CArdですね。
ちなみにスイカは英語でSuicaではなく、watermelonです。
さらに交通系ICのSuicaは英語では「a prepaid e-money card for moving around and shopping(移動や買い物に使えるプリペイド式の電子マネーカード) 」になるらしいです。
スイカはしましま。
交通系ICのSuicaの名称の素となったネタ?でもあり、スイカをスイカらしくしているのは表面のしましま模様ですね。
でも何故スイカには縞々模様があるのでしょう。どうやって出来るのでしょう。
農林水産省のサイトには以下のような答えが掲載されています*子ども向けなので読み仮名がかかれています↓
すいかの縞(しま)はなぜあるのですか。
こたえ
定説(ていせつ)とはいえませんが、次のような説(せつ)がありますのでご紹介(しょうかい)します。
すいかはアフリカのカラハリ砂漠(さばく)付近(ふきん)が原産地(げんさんち)とかんがえられており、現在(げんざい)も野生(やせい)のすいかが自生(じせい)しています。砂漠のすいかは雨が降(ふ)ると芽(め)を出して茎(くき)を伸(の)ばし、葉(は)をしげらせます。 しかし、果実(かじつ)が熟(じゅく)す頃(ころ)には乾燥(かんそう)によって茎や葉は枯(か)れ、果実だけとなります。
雨が降らない砂漠では、種子(しゅし)は広く分散(ぶんさん)されないと絶滅(ぜつめつ)してしまいます。分散(ぶんさん)させる方法(ほうほう)としては、鳥類(ちょうるい)が果肉(かにく)といっしょに食べた種子(しゅし)が、消化(しょうか)されずに糞(ふん)の中に混(ま)じって新天地(しんてんち)に落(お)とされることが必要(ひつよう)です。
果実(かじつ)に縞(しま)があれば、より遠(とお)くから、また高いところからも発見(はっけん)されやすくなります。逆(ぎゃく)に縞のないものは鳥などに発見(はっけん)されにくくて、なくなっていったと推測(すいそく)できます。
読みにくい・・・。なので大人なみなさんに以下も紹介します↓
スイカのしましまはなぜあるのか?
大地に根を張り自分の力で移動できない植物は、子孫そのものである種子を遠くまで散布することで分布を広げて繁栄してゆく。遠くまで散布する方法として多くの植物が採用しているのは、鳥に美味しい実を提供し食べてもらった種子を糞の中に紛れこませて遠くまで運んでもらうという方法だ。鳥の視覚はヒトのものと似ており色覚を持つため、鮮やかな色のものは鳥の目に強烈な印象を与える。鳥は赤色や黒色の実を好んで食べる傾向があるが、対比する2色という視覚的刺激で鳥の注意をひくことを「2色効果」と呼ぶ。
植物や果実がこのように色づくのは、美味しい実ができていることをアピールするためと考えられている。また、鳥に適した熱帯のような環境では果実を食べる鳥の個体数も多く種子も十分に散布されるが、個体数が少ない温帯や寒い環境下では植物はより目立った果実をつけることで鳥を引きつけようとする。
もともと砂漠地帯の植物であるスイカもその例外ではなく、縞模様も鳥に見つかりやすいように発達したという説がある。外皮の模様だけでなく、スイカの実が赤色なのは割れると目立ち鳥に発見されやすいから、実の中心部が最も甘いのは残さずに食べてもらうことで種子を無駄にしないためなど、様々な工夫をこらしている。
表面に縞模様を描いて目立つことで生存性を高めた、ということのようです。
でもそんな高度なワザを動物ではなく植物がやりとげてしまうなんて。たまたま縞模様があった個体だけが残り続けたとしても奇跡な気がしませんか?
ではスイカの実に縞模様が現れるのはいつなのでしょうか。スイカが育つ様子の画像を検索しました↓
成長中のスイカの画像
どうやら小さな実の時からスイカには縞模様があるようです。ただハッキリとした黒の縞ではなく、うっすらな感じのものもあるようです。
スイカは縞々があるのがスイカ、ってことのようです。
スイカ割り
あなたはスイカ割り、やったことありますか?
スイカ割り(すいかわり)
用意したスイカの果実を、目隠しをした挑戦者が周囲の声だけを頼りに、手にした棒で割る遊びである。前もって挑戦者の体を回転させ、平衡感覚を狂わせてから開始することもある。
一般的には海水浴場などの砂浜で行われることが多いが、保育園・幼稚園の園庭や、各種イベント会場などでも行われる。スイカ割りは、日本の夏の風物詩である。
挑戦者は視界がほとんどない状態の為、故意にスイカがない方向を指示したり、平衡感覚を狂わせている時は正しい方向を指示しても違う方向に行ってしまったりすると、スイカ割りに参加しない第三者との接触や棒による怪我等のトラブルを発生させてしまう可能性があるので、挑戦者以外の参加者は注意する必要がある。
割った後のスイカは食べるのが普通だが、砂浜で割るとスイカの断面に砂が付着して、食べるには適さない状態になる事が多いことから、スイカの下にいわゆるレジャーシートや段ボールなどを敷いて行うことが多い。
実はスイカ割りには公式?ルール?があるそうです↓
この夏、周りと差をつけるために覚えておきたいスイカ割りの公式ルール
「スイカ割り」それは夏に行われるエクストリームスポーツの一種であり、目隠プレイをされた挑戦者をぐるぐる回し、手に持った棒状の凶器で周囲の声のみを頼りに「真夏の果実」と言われるスイカを叩き割ることを目的としている。
Wikipediaにもいくつかルールが載っていました↓
スイカ割り 公式ルール
日本すいか割り協会版
農業協同組合(JA)が設立した「日本すいか割り協会(Japan Suika-Wari Association;JSWA)」が、1991年に定めた「公式ルール」を紹介する。なお、JSWAはJAがスイカの消費拡大を目的として行ったキャンペーンのために設立されたものであり、現在は存在していない。
- スイカと競技者の間の距離:9m15cm。
- 棒:直径5cm以内、長さ1m20cm以内。
- 目隠し用手ぬぐい:JSWA 公認のもの。
目隠し度合いの確認のため1万円札を競技者の前に落としてみる。- 使用するスイカ:国産スイカ(よく熟れたもの)。
- 制限時間:3分。
- 判定:割れたスイカの断面の美しさによって審判員が判定する。最も美しいとされる、スイカが2つに割れてその2つの大きさが均等という状態を満点として割れた部分の大きさの不均衡具合によって減点法で採点する。
- その他:審判員は、その年のスイカを10個以上食べている必要がある。
日本すいか割り推進協会認定版
山形県のJAみちのく村山が設立した「日本すいか割り推進協会」が定めたルール。
- スイカと競技者の間の距離:5m以上7m以内。
- 棒:直径5cm以内、長さ1m20cm以内。
- 使用するスイカ:国産スイカ。
- 制限時間:1分30秒(この時間内であれば、スイカに当たらない限りは3回まで棒を振ることが可能)。
- 判定:空振り:0点。スイカに当たる:1点。ひび割れができる:2~4点。赤い果肉が見える:5~10点。
- その他:審判員は、スイカに関する質問5問に3問以上答えられる人物。
冒頭にも書かれていましたが、スイカ割りは楽しそうでよいのですが、割った後のスイカは飛散して食べにくい状態になることも多く、何だかもったいないなーと思ってしまいます。
スイカの栄養
甘くて水分いっぱいなスイカですが、どんな栄養が含まれているのでしょうか。
スイカ(生)の可食部100g当たりの栄養は以下の通りです。
カロリー41kcal、たんぱく質0.6g、脂質0.1g、炭水化物9.5g、食物繊維0.3g
となります。その他にはカリウム、β-カロテン、リコピン、シトルリン、ビタミンCが含まれているのもスイカの大きな特徴です。
スイカに含まれる主な栄養成分
ここでは、スイカに含まれている栄養成分の中でも特徴的なものを5つ挙げました。それぞれの含有量や体への作用をみていきましょう。カリウム
スイカ(生)可食部100gあたり、カリウムが120mg含まれています。人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。
体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。β-カロテン
スイカ(生)可食部100gあたり、脂溶性ビタミンであるβ-カロテンが830μg含まれています。β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。リコピン
リコピンはトマトに多く含まれる赤い色素の成分ですが、スイカにも含まれています。リコピンもβ-カロテンと同様に、強い抗酸化作用があることで知られています。シトルリン
シトルリンは、スイカから発見された栄養素で、アミノ酸の一種です。ウリ科の植物に多く含まれており、一酸化窒素の生産を促すことで、血管を拡張させ血流を改善する効果があると言われています。シトルリンは、果肉にも含まれていますが、特に皮の部分に多く含まれている成分です。ビタミンC
スイカ(生)可食部100gあたり、ビタミンCが10mg含まれています。ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。
スイカには私たちの身体が喜ぶ様々な栄養素が含まれています。
★ぴょん!ポイント★
夏と言えばスイカ、スイカと言えば夏。というぐらい暑い日々に旬を迎えるスイカには暑い日を乗り越えるために必要な水分や栄養をたくさん含んでいます。
今年の夏の想い出に、甘くて水分たっぷりのスイカをぜひ加えてはいかがでしょう?
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。